「怪しいリンクは開かない」「知らない人に個人情報を教えない」。
子どもがインターネットを使うようになると、こうしたルールを伝える機会も増えてきます。
でも、「なぜ危ないの?」と聞かれたとき、その理由まで子ども自身が理解するには、どうしたらよいのでしょうか。
世界の子どもたちが参加するプログラミングイベント「Moonhack 2026」では、少し面白い方法でネットの安全について学びます。
今年のテーマは、ずばり「オンラインの安全とセキュリティ」です。
🌏 世界の子どもたちが参加する「Moonhack」
Moonhackは、オーストラリアのCode Club Australiaが開催する、子ども向けの国際的なコーディングイベントです。
2026年は10月14日から開催され、3万人以上の子どもたちの参加が見込まれています。
用意されているのは、ScratchやPython、AIなどを使った7つのプロジェクト。
そして今年は、プログラミングを楽しみながら「オンラインの安全とセキュリティ」について学ぶことが大きなテーマになっています。
🔒 ネットの安全を「作品」にする
面白いのは、ネットの安全について説明を聞くだけではなく、子どもたち自身が作品を作りながら学ぶことです。
例えばScratchを使った「Safe Sprite Sprint」では、安全なダウンロードについて学べるゲームを制作します。
Pythonでは、安全なURLと怪しいURLを見分けるクイズを制作。
さらにAIを使い、写真とアバターを見分ける機械学習モデルを作るプロジェクトも用意されています。
「怪しいリンクを開いてはいけない」と覚えるだけではなく、そのルールを題材に自分でプログラムやゲームを作ってみる。
これなら、ネットの安全について考えるきっかけも自然と増えそうです。
💻 「作る側」になると仕組みが見えてくる
普段ゲームやWebサイトを使っているときは、「このボタンを押したら、なぜこの画面になるんだろう?」と考えることはあまりないかもしれません。
ところが、自分でゲームを作る側になると、
「このボタンを押したら何が起こる?」
「どんな表示なら相手に伝わる?」
「この情報はどこから来ている?」
と、仕組みについて考えるようになります。
ネットの安全も同じです。
例えば「怪しいURLを見分けるクイズを作ろう」と思ったら、まずは「安全なURLと怪しいURLには、どんな違いがあるんだろう?」と調べなければなりません。
教えてもらったルールを覚えるだけでなく、自分で調べ、考え、作品にすることで理解を深めていく。
ここに、プログラミングならではの学びがあります。
🔍 プログラミングは「コードを書く」だけではない
プログラミングというと、「将来プログラマーになるために学ぶもの」というイメージを持たれることもあります。
もちろん、プログラムの仕組みやコードについて学ぶことも大切です。
でも、子どもたちがプログラミングを通して経験できることは、それだけではありません。
「どうしてこうなるんだろう?」と考える。
実際に作って試してみる。
うまくいかなければ原因を探して直してみる。
相手に伝わるように作品を工夫する。
こうした「考える・試す・確かめる」という経験も、プログラミング学習の大切な部分です。
🌱 デジタルを「使う」から「理解して使う」へ
子どもたちにとって、インターネットやゲーム、AIはこれからますます身近なものになっていきます。
だからこそ、「危ないから使わない」で終わらせるのではなく、
- なぜ危ないのか考えてみる
- デジタルの仕組みに興味を持つ
- 分からないことを自分で調べてみる
- 実際に作りながら確かめてみる
といった経験も大切になっていきます。
普段はゲームやWebサイトを「使う側」の子どもたちが、プログラミングを通して「作る側」に回ってみる。
すると、それまで何気なく使っていたデジタルの仕組みが、少しずつ見えてきます。
デジタルをただ使うだけでなく、仕組みを理解しながら安全に使えるようになること。
プログラミングには、そんなデジタル時代を生きるための学びも詰まっているのかもしれません。
参考・出典:Moonhack 2026


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