文章を考えたり、分からないことを質問したり、アイデアを出してもらったり。
生成AIは、私たちの生活だけでなく、子どもたちの学びにも少しずつ身近な存在になっています。
そんな中、2026年9月、UNESCO(国連教育科学文化機関)が「Digital Learning Week 2026」を開催しました。世界各国の教育関係者が集まり、「AI時代の教育をどうしていくのか」について話し合われています。
AIが教育に入ってくることで、子どもたちの学びはどう変わるのでしょうか。
そして、便利なAIがある時代だからこそ、大切になる力とは何なのでしょうか。
🤖 世界で進む「AI×教育」の議論
Digital Learning Week 2026では、25を超える国の教育大臣や代表者が、AI時代の教育に関する共同声明を採択しました。
そこで重視されているのは、単に「学校でAIを使うか、使わないか」ということではありません。
AIを教育に取り入れながらも、子ども自身が考えることや、先生が判断すること、人と人との関わりを大切にしていくことが示されています。
特に、AIが学習者に考えることを促し、自分自身で思考する機会を守ることも重点項目の一つとなっています。 ユネスコ
世界の教育ではすでに、「AIを使うか」から「AIをどう使うか」へと議論が進み始めています。
💡 AIに任せること、自分で考えること
生成AIは、分からないことを質問すればすぐに説明してくれます。
文章のアイデアを考えたり、勉強のヒントをもらったりすることもできます。
上手に使えば、とても便利な学習の道具です。
しかし、例えば宿題で分からない問題があったとき、
「答えを教えて」
と最初から聞くのと、
「ここまで考えたけれど分からないから、ヒントを教えて」
と聞くのでは、同じAIを使っていても学び方は大きく異なります。
大切なのは、「AIを使ったかどうか」だけではなく、AIを何のために、どのように使ったかです。
👦 子どもの年齢に合った使い方も大切
今回の共同声明では、AIを子どもの年齢や発達段階に合わせて使うことも重視されています。
子どもと大人では、情報を理解したり、正しいかどうかを判断したりする力も異なります。
そのため、「便利だから自由に使わせる」「心配だから一切使わせない」という二択ではなく、その子の年齢や成長に合わせて使い方を考えていくことが大切です。
最初は大人と一緒に使ってみる。
AIの答えについて「これって本当かな?」と話してみる。
そんな小さな経験も、AIとの付き合い方を学ぶきっかけになりそうです。
🧑💻 プログラミングにも共通する「考えて試す」経験
これは、プログラミングにもよく似ています。
プログラムが思った通りに動かなければ、
「どこが違うんだろう?」
「ここを変えたらどうなる?」
「別の方法でもできるかな?」
と考え、直して、もう一度動かします。
すぐに正解が出なくても、考える、試す、確認する、直す。
その繰り返しそのものが学びになります。
AIも同じように、自分で考える代わりの道具ではなく、自分の考えを広げたり、確かめたりする道具として使うことができます。
🌱 「AIを使える」から「AIを使いこなせる」へ
これからの子どもたちにとって、AIを使うこと自体は珍しいことではなくなっていくでしょう。
だからこそ大切にしたいのは、
- まず自分で考えてみる
- 必要なところでAIの力を借りる
- AIの答えをそのまま信じず、自分でも考える
- 年齢や目的に合った使い方をする
といった力です。
UNESCOも、AIには学習を支える可能性がある一方、人間の判断や人との関わりに置き換わるものではないとしています。
「AIを使える子」から、自分で考えながら「AIを使いこなせる子」へ。
便利な技術が増えていく時代だからこそ、プログラミング学習でも、子どもたちが自分で考え、試し、判断する経験を大切にしていきたいですね。
参考・出典:UNESCO「Digital Learning Week 2026」「Education Ministers call for education to remain a common good in the age of AI」


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